淫らな罠に・・5
翌日の朝 加奈子はいつものように朝早くからキッチンに立っていた。
(情に流されたとはいえ、あんなことは決して許されることじゃないわ・・・)
昨日起こった卑猥な行為のことを少しでも思い出すと身体がビクっとすくんだ。
まだ、淫部を義父の卑猥な眼で眺められているような感覚が身体から抜けきらなかった。
(とにかく、昨日のことは忘れるしかないわ)
「花江~ 」
奥のほうから源次郎が亡くなった自分の妻を呼ぶ声がする。
(もう、義父様の為とはいえ、はっきり言わないと・・)
加奈子は、エプロンで手を拭きながら固く心に決めていた。
奥の部屋に近づくに連れ、昨日の行為がまた頭の中を駆け巡り、じわっと身体の芯を熱くしたが、
大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
襖の前で、もう一度大きく深呼吸すると、スーッと襖を開けた。
義父 源次郎は、襖が開くと、とても嬉しそうな顔をしてこちら向いた。
「義父さ・・」
「花江 よく見てごらん お前の好きな梅の花が咲いておるぞ」
ふと空いている障子の向うを見ると庭にある梅の木が花を咲かせていた。
まだ、2つ3つぐらいしか咲いていなかったが、とても綺麗だった。
源次郎は絵を描くのが好きで、今も庭に咲いている梅をデッサンしていた。
「花江 お前は本当に好きだったな また一緒に見ような」
(そうだわ 義母様は梅の花が好きでよく義父様と梅の花を見物に出掛けてらしたわ・・)
そう思い出すと加奈子は、とても嬉しそうな顔をしている源次郎に、
本当のことを伝えるタイミングを完全に失っていた。
「そ そうですね。源次郎さん 綺麗だわ」
「そうじゃろ 花江 」
源次郎はデッサンをしなら、ニヤリといやらしく笑っていた。
梅の花を見ている加奈子は全然気付く様子はなかった。
加奈子は梅を眺めながらも心は上の空だった。
このまま、源次郎に花江がいると思わせていくことは出来ない。
夫が帰ってきてから、同じように迫られたり、まして昨日のことを夫に口走らないとも限らない。
(何とかしないと・・・・)
静かな顔をしながらも加奈子の頭の中はぐるぐると回転して、
事態の打開を図ろうと必死だった。
「げ 源次郎さん 少しお願いがあります・・・」
「なんじゃ 花江の頼みなら聞いてやるぞ」
義父 源次郎のほうを見た。あいかわらず源次郎は嬉しそうな顔をしていた。
本当に花江が好きだったのだろうと思わせるような笑顔だった。
「明後日から、少しお友達と旅行に出掛けたいの・・・ いいかしら?」
「旅行? どれくらいじゃ」
「え・・あの・・・1ヶ月ぐらいかしら、いろいろ巡ってみたいの。向こうから手紙を書くわ」
加奈子は、花江が旅行に出掛けてしまうという事にして、源次郎を落ち着かせようとした。
また、1ヶ月後には源次郎も忘れてしまっているか、覚えていたら手紙をかいて、落ち着かせればいい。
しばらく、源次郎は困った顔をしていた。
やはり無理だったか、そう思いかけた時
「うーむ そうか寂しいの しかし 花江が好きなようにしていいぞ 長くワシと一緒だったからの」
「ほ 本当?! ありがとう 源次郎さん」
加奈子は意外に上手く承諾してくれた源次郎に心の底から感謝した。
これで魔の行為から逃げることが出来る。手紙を書けば、花江の存在証明にも出来る。
「じゃあ 花江 お前がいなくなると寂しくなるから 旅行にいく前に、肖像画を書かせてくれんか」
「え・・あ・・まぁ いいですよ」
加奈子は源次郎のお願いに困惑しながら返事した。
「そうと決まれば、その椅子を障子の前に持ってきて腰掛けておくれ」
加奈子は促されるがままに椅子を持ってきて腰をかけた。
源次郎は人物画用のスケッチブックを取り出してくると、椅子に腰をかけている加奈子の前にあぐらを書いて座った。
丁度、源次郎が顔を真っ直ぐと向けると、加奈子のぴったりと閉じられている膝頭ぐらいの高さになっていた。
加奈子は、源次郎の視線を意識すまいとするのだが、源次郎の視線は閉じられている膝頭をすり抜けて、内腿を這って奥にあるパンティを覗かれているような感覚になってしまう。
耳が熱くなっているのを感じる。身体の芯の疼きがまたジワリジワリと加奈子の身体を侵食し始める。
「ああ 駄目じゃ ちゃんと真っ直ぐこちらを向くんじゃ 綺麗に描けんぞ」
加奈子はもぞもぞと身じろぎしながら、座りなおす。
服を着ていてもまじまじと舐めるように観察されるととても恥ずかしかった。
「動いちゃいかんぞ 艶かしい顔をしてもらう為じゃからな」
と言うと源次郎は、すくっと立ち、加奈子の傍までくると、首筋、脇腹、耳といった順番に、絵筆で優しく愛撫していった。
想像もできないような筆の微妙な感触が加奈子を戸惑わせた。
「あぁん、ふぅ あうぅ」
嫌悪感に襲われながらも、加奈子は、次第に身体が熱を持ったようになり、顔がほてりはじめるのを感じた。
「どうした、花江 遠慮なく感じていいんじゃぞ。 少し感じたほうが女は艶っぽく綺麗に描けるんじゃ」
加奈子は感じるまいと固く目を閉じていた。
しかし、眉間に皺を寄せた顔がうっすらと上気していくのを感じると、源次郎は一層の微妙さと的確さをもって加奈子の快感の源を捜し求めていくのであった。
加奈子はあまりの恥ずかしさに瞳を閉じて屈辱と官能に耐えていた。
しかし、瞳を閉じることにより、源次郎の操る筆の毛先の一本一本まで感じとれる程に触感が研ぎすまされていた。
まるく円を描くように蠢く筆の毛先が、そろり、そろりと毛先を優しく微妙に揺らしながら内腿を這ってくる。
微妙な快感は加奈子を少しづつ官能へ追いやってゆく。しかし、激しい快感ではないために加奈子の身体は時折、もどかしそうに身じろぎをする。
(情に流されたとはいえ、あんなことは決して許されることじゃないわ・・・)
昨日起こった卑猥な行為のことを少しでも思い出すと身体がビクっとすくんだ。
まだ、淫部を義父の卑猥な眼で眺められているような感覚が身体から抜けきらなかった。
(とにかく、昨日のことは忘れるしかないわ)
「花江~ 」
奥のほうから源次郎が亡くなった自分の妻を呼ぶ声がする。
(もう、義父様の為とはいえ、はっきり言わないと・・)
加奈子は、エプロンで手を拭きながら固く心に決めていた。
奥の部屋に近づくに連れ、昨日の行為がまた頭の中を駆け巡り、じわっと身体の芯を熱くしたが、
大きく深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。
襖の前で、もう一度大きく深呼吸すると、スーッと襖を開けた。
義父 源次郎は、襖が開くと、とても嬉しそうな顔をしてこちら向いた。
「義父さ・・」
「花江 よく見てごらん お前の好きな梅の花が咲いておるぞ」
ふと空いている障子の向うを見ると庭にある梅の木が花を咲かせていた。
まだ、2つ3つぐらいしか咲いていなかったが、とても綺麗だった。
源次郎は絵を描くのが好きで、今も庭に咲いている梅をデッサンしていた。
「花江 お前は本当に好きだったな また一緒に見ような」
(そうだわ 義母様は梅の花が好きでよく義父様と梅の花を見物に出掛けてらしたわ・・)
そう思い出すと加奈子は、とても嬉しそうな顔をしている源次郎に、
本当のことを伝えるタイミングを完全に失っていた。
「そ そうですね。源次郎さん 綺麗だわ」
「そうじゃろ 花江 」
源次郎はデッサンをしなら、ニヤリといやらしく笑っていた。
梅の花を見ている加奈子は全然気付く様子はなかった。
加奈子は梅を眺めながらも心は上の空だった。
このまま、源次郎に花江がいると思わせていくことは出来ない。
夫が帰ってきてから、同じように迫られたり、まして昨日のことを夫に口走らないとも限らない。
(何とかしないと・・・・)
静かな顔をしながらも加奈子の頭の中はぐるぐると回転して、
事態の打開を図ろうと必死だった。
「げ 源次郎さん 少しお願いがあります・・・」
「なんじゃ 花江の頼みなら聞いてやるぞ」
義父 源次郎のほうを見た。あいかわらず源次郎は嬉しそうな顔をしていた。
本当に花江が好きだったのだろうと思わせるような笑顔だった。
「明後日から、少しお友達と旅行に出掛けたいの・・・ いいかしら?」
「旅行? どれくらいじゃ」
「え・・あの・・・1ヶ月ぐらいかしら、いろいろ巡ってみたいの。向こうから手紙を書くわ」
加奈子は、花江が旅行に出掛けてしまうという事にして、源次郎を落ち着かせようとした。
また、1ヶ月後には源次郎も忘れてしまっているか、覚えていたら手紙をかいて、落ち着かせればいい。
しばらく、源次郎は困った顔をしていた。
やはり無理だったか、そう思いかけた時
「うーむ そうか寂しいの しかし 花江が好きなようにしていいぞ 長くワシと一緒だったからの」
「ほ 本当?! ありがとう 源次郎さん」
加奈子は意外に上手く承諾してくれた源次郎に心の底から感謝した。
これで魔の行為から逃げることが出来る。手紙を書けば、花江の存在証明にも出来る。
「じゃあ 花江 お前がいなくなると寂しくなるから 旅行にいく前に、肖像画を書かせてくれんか」
「え・・あ・・まぁ いいですよ」
加奈子は源次郎のお願いに困惑しながら返事した。
「そうと決まれば、その椅子を障子の前に持ってきて腰掛けておくれ」
加奈子は促されるがままに椅子を持ってきて腰をかけた。
源次郎は人物画用のスケッチブックを取り出してくると、椅子に腰をかけている加奈子の前にあぐらを書いて座った。
丁度、源次郎が顔を真っ直ぐと向けると、加奈子のぴったりと閉じられている膝頭ぐらいの高さになっていた。
加奈子は、源次郎の視線を意識すまいとするのだが、源次郎の視線は閉じられている膝頭をすり抜けて、内腿を這って奥にあるパンティを覗かれているような感覚になってしまう。
耳が熱くなっているのを感じる。身体の芯の疼きがまたジワリジワリと加奈子の身体を侵食し始める。
「ああ 駄目じゃ ちゃんと真っ直ぐこちらを向くんじゃ 綺麗に描けんぞ」
加奈子はもぞもぞと身じろぎしながら、座りなおす。
服を着ていてもまじまじと舐めるように観察されるととても恥ずかしかった。
「動いちゃいかんぞ 艶かしい顔をしてもらう為じゃからな」
と言うと源次郎は、すくっと立ち、加奈子の傍までくると、首筋、脇腹、耳といった順番に、絵筆で優しく愛撫していった。
想像もできないような筆の微妙な感触が加奈子を戸惑わせた。
「あぁん、ふぅ あうぅ」
嫌悪感に襲われながらも、加奈子は、次第に身体が熱を持ったようになり、顔がほてりはじめるのを感じた。
「どうした、花江 遠慮なく感じていいんじゃぞ。 少し感じたほうが女は艶っぽく綺麗に描けるんじゃ」
加奈子は感じるまいと固く目を閉じていた。
しかし、眉間に皺を寄せた顔がうっすらと上気していくのを感じると、源次郎は一層の微妙さと的確さをもって加奈子の快感の源を捜し求めていくのであった。
加奈子はあまりの恥ずかしさに瞳を閉じて屈辱と官能に耐えていた。
しかし、瞳を閉じることにより、源次郎の操る筆の毛先の一本一本まで感じとれる程に触感が研ぎすまされていた。
まるく円を描くように蠢く筆の毛先が、そろり、そろりと毛先を優しく微妙に揺らしながら内腿を這ってくる。
微妙な快感は加奈子を少しづつ官能へ追いやってゆく。しかし、激しい快感ではないために加奈子の身体は時折、もどかしそうに身じろぎをする。